第3回ノベルジャパン大賞・総評
『第3回ノベルジャパン大賞』について、まずは総数335作品と、例年以上に多数の応募をいただけましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。
さて、今回の応募作は、数もさることながら、質の面でも水準が高く、またバリエーションに富んだ作品が揃っていたため、審査員の方も早い段階から選考に苦しむという、嬉しい悲鳴をあげておりました。
最終選考に残った作品も、それぞれに秀でた魅力を持つ作品が並び、その優劣を決めるのは大変な作業となりました。
その結果はご覧の通り、ヒロインの魅力が圧倒的と評価された、あるくん氏の「ルイとよゐこの悪党稼業」が大賞を獲得することとなりました。ですが、他の受賞作にも、大賞作に負けない魅力があると強く感じております。
「それは本当か?」と疑われる諸氏は、夏ごろからお届けできるであろう入賞作の文庫本で、その真実を確かめていただければ幸いです。
2009年2月17日
HJ文庫編集部
編集長 宇田川芳彦