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『異世界料理道』30巻発売記念 一問一答! EDA先生に30の質問!



大人気異世界料理ファンタジー『異世界料理道』が、何と30巻という大台に突入!!

こちらのコーナーではそれを記念して、読者の皆様からいただいた質問をEDA先生に答えてもらいました。

ここでしか聞けないことが一杯ですので、ぜひご覧ください。




異世界料理道を書き始めたきっかけは何ですか?


料理ものの作品を書こうと思案していた頃、森の中でサバイバル生活をする夢を見たのがきっかけとなります。



異世界料理道を書く上で一番楽しい・好きなところはどこですか?


それぞれのキャラが少しずつ成長して、交流を深めたり広げたりしていくさまを書き進めるのが楽しいです。




逆に異世界料理道を書く上で一番大変なことは何ですか。


自分はあまりきちんとした創作メモを作成していないので、キャラの年齢や、誰と誰が初対面なのか等を把握するのが大変です。




多種多様な食材が登場する本作品ですが、その名前や特徴はどのように決めていらっしゃるのでしょうか。


名前はその場のひらめきで決めていますが、実在する食材と似ないようにしつつ、あまり違和感が出ないようにと心がけているつもりです。

また、すべての食材の外見が実在する食材と一致するのは不自然かなと思い、時々ひねりを加えます。




魅力的な登場人物がとても多い作品ですが、キャラクターを描写する際に気をつけていることはありますか。

また、名前はどのように考えているのですか?


ストーリーのためにキャラを動かすのではなく、キャラが動くのでストーリーが進むという構図を心がけています。

キャラの名前はおおよそ響きだけで決めていますが、ごく少数だけ実在する人物の名前を元ネタにしています。ですがマニアックな格闘家の名前だったりするので、おそらく誰にも伝わっていないかと思われます。



書きやすい・書きにくいキャラなどはいますか?


ダン=ルティムやルド=ルウやリミ=ルウのようにアクティブなキャラは勝手にぐいぐいと話を進めてくれる感覚があって、とても書きやすいです。

レイナ=ルウは恋敵のつもりで登場させたのですが、アスタとアイ=ファにつけいる隙がなかったため、序盤は扱いに困ってしまいました。でも今は立派なかまど番に育ってくれたので、問題なしです。



先生が筆を進めるのに苦労したストーリーなどはありますか?


特定のストーリーで苦労した覚えはありませんが、章の終わり方をきちんと定めないままライブ感で書き進めると、最後に苦労することになります。



アスタとアイ=ファ、主役二人の魅力はどこだと思って書いていますか。


二人のやりとりや関係性がイコールで魅力になっていればいいなと考えております。



書く際、なにを大事にしながら書いていますか?


自分は描写が冗長になりがちなので、なるべく説明くさくならないように心がけています。



異世界料理道を執筆される際に意識した他作品(小説以外も含みます)はありますか。


栗本薫先生のグインサーガは自分にとってファンタジー作品の根源ですので、自然に強い影響を受けているものと思われます。



アスタの一番の得意料理は何ですか。日本と異世界とで教えてください。


そういえば、アスタに明確な得意料理というものはありませんでした。ただ、トマト煮込みのハンバーグには強い思い入れを抱いております。

詳細は、ノベルアップに掲載されている番外編にて。



アイ=ファ以前に女性の狩人はいなかったのでしょうか?


今のところ、いなかったと想定しています。ジバ婆さんは狩人ならぬ女衆の身でルウの家長となりました。



大人になったリミ=ルウがどんな女性になるのかが気になりますので、EDA先生のイメージを教えてほしいです。


今の無邪気さを損なわないまま、持ち前の洞察力にも磨きがかかり、ムードメーカーでありながら誰からも頼られるような、そんな素敵な女性を目指してもらいたく思っています。



登場人物としてはよく出るのに好みの料理が不明な人って結構いるんですよね。

ドンダ=ルウとかガズラン=ルティムとかライエルファム=スドラの一番好きな料理とか答えていただけませんか?


ドンダ=ルウは、力比べに優勝したときに贈られたロースト・ギバを気に入っていそうです。

ガズラン=ルティムはあばら肉を好む父親とは反対に、脂の少ないヒレあたりでしょうか。

ライエルファム=スドラは……すべての食事に感謝して、好きも嫌いもないという信念であるかもしれません。ただし、菓子は好んでいるようです。



大人数での宴の楽しい雰囲気を毎回見事に描かれていますが、ご自身のどんな体験を活かしているのか、それとも全くの空想なのかを伺いたいです。


若い頃には友人と朝までファミレスで語らったりキャンプに行ったりしていたので、それが自分の原風景になっているのかもしれません。



想像以上に人気の出たキャラなどはいますか。


これはダン=ルティムとライエルファム=スドラが双璧ですね。

自分もおっちゃんキャラが大好きですので、彼らが人気を博したことを心より嬉しく思っております。



ヴァルカスたちが作る異世界独特の料理はどのように考えているのでしょうか。実は、元にしている料理があったりするのでしょうか。


基本的には、なるべく実在する料理と掛け離れた仕上がりを目指しています。

ただし、自分にとって見慣れない異国の料理には、多少ながら影響されていたりもします。



アスタの父親は今どうしてるのでしょうか? つるみ屋は、再建できたのか、怪我は治ったかが気になります。


アスタの父親はタフなので、怪我の回復とつるみ屋の再建に尽力しているかと思われます。



アスタがアイ=ファと出会わず、最初にジェノスの町に降りてきていたら、どうなったのでしょうか。


アスタは町でも、それなりに順応できたと思います。でもきっとアイ=ファに出会っていなかったら、心の奥底の傷や喪失感は癒えなかっただろうと思います。



ギバのミャームー焼きをはじめ美味しそうな料理が作中にたくさん登場しますが、EDA先生はお料理をしますか?


料理は、たしなむていどです。

いつか猪肉を購入してハンバーグに仕上げてみようと目論んでいるのですが、なかなか実現に至りません。



EDA先生の好きな食べ物(料理)と異世界料理道に出てきた料理で一番食べてみたいものを教えてください!


幼少期から、エビフライが好物です。

作中の料理で食べてみたいのは、ギバの丸焼きとヴァルカスの料理全般でありますね。



異世界料理道に出てくる料理のレシピが知りたいです。レシピは細かく決めているんですか。


なるべく細かい調理手順までイメージしながら執筆しているつもりですが、自分が実際に調理する際も分量や時間はけっこう適当なので……なかなかアスタの域には達しません。



一つの作品を長く書き続けていくコツはありますか?


キャラ同士の交流を自分で楽しめると、自然に長い作品になるのかなと思います。

逆に自分は、作品をコンパクトにまとめあげるのが非常に苦手でございます。



執筆するときのルーティーンや、聞いている音楽を教えてください。


ルーティーンと呼べるかどうかは不明ですが、前日までに書いた分を数十ページほど読み返してから、弾みをつけて新しい分を書き進めるのが通例となっております。また、執筆中は完全に無音です。



執筆に使っている媒体は何ですか。


デスクトップのPCです。自室で無音の状態でないとまったく執筆できないタイプですので、タブレット等は活用しておりません。



お気に入りのチェーン店とお気に入りのメニューは何ですか?


ぱっと思いついたのは、びっくりドンキーのチーズカリーバーグでございます。若い頃は、チーズをダブルにしていたものです。



最近ハマっていることなどありましたら教えて欲しいです!


レザー製品にオイルやクリームを塗ってメンテするのが、憩いのひとときでございます。ヌメ革を育てるのは楽しいです。



アイ=ファたちが現代日本に来たなどというif物語をかくことはないですか?


アイ=ファたちが現代日本の住人としてしれっと暮らしているif物語は、ウェブ上で公開したことがございます。

アイ=ファたちが森辺の民として現代日本に転移するような物語だと、またずいぶん趣が違ってきそうですね。



30巻までの中で、お気に入りのイラストはありますでしょうか。カラーとモノクロ、それぞれ教えてほしいです。


いずれも素晴らしいイラストですので、何とも悩んでしまうのですが……カラーは、一巻の最初の口絵のサンプルを拝見したとき、アイ=ファの凛々しさに感動しました。

モノクロは、2巻ラストの幼アイ=ファや8巻ラストの若ヴィナ=ルウなどがお気に入りです。



異世界料理道の読者に一言、お願いいたします。


このように長い物語をご愛顧くださり、ひたすら感謝しております。

どれだけ長くなっても飽きがこないように、今後も邁進したく思います。



以上、『一問一答! EDA先生に30の質問!』のコーナーでした。


『異世界料理道』は2015年2月に発売した第1巻から8年をかけて人気シリーズとして巻数を積み重ねてきました。

そして、30巻では新章が開幕し、アスタの物語はまだまだ続いていきます。


ぜひ、5月19日発売の『異世界料理道30巻』を手に取っていただき、これからの『異世界料理道』もお楽しみください!



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